Yakushika Venison Shop

BRAND

サル2万、シカ2万、
ヒト2万

屋久島に古くから伝わる「サル2万、シカ2万、ヒト2万」という言葉。今この棲み分けのバランスが壊れかけている。この屋久島に私たちヒトだけが住んでいるのではない。ヤクシカを有害獣としたヒトは自然をどのように扱ってきたのだろうか。

このヤクノヒナホシという、屋久島の低地照葉樹林にひっそりと咲く青い小さな花は、屋久島でのみ生育が確認されている、絶滅の危険性が極めて高い種。森の樹と共生している菌類との関係を深め、光合成をやめたこの植物は菌従属栄養植物と呼ばれている。森の聖域に咲くこの花から森の豊かさや奥深さ、自然の一部として“分”を守り生きてゆくことの大切さを学びたい。

島人たちが受け継ぐ
ヤクシカの産業と文化

屋久島では現在、ヤクシカによる農作物や森林被害に加えて、 貴重植物にまで食害が及んでいます。有害獣として捕獲されたヤクシカを有効活用するため平成26年に「ヤクニク屋」を同士と共に開設。新鮮なヤクシカを厳選し販売しています。

「産前産後にはシカ肉」と言われるほどヤクシカは大切な山の幸です。平成28年に開業した「ペットワン」では余った部位をペットフードとして商品化しました。犬にとってもシカ肉は「安心で安全な最高級の食嗜好」です。ヤクシカは犬たちと山で分けあってきた獲物であり、人と犬の絆を深めてくれた存在。有害獣とされることで今日まで受け継がれてきた“狩猟文化”まで失われつつあります。有害獣としてではなく屋久島の大切な宝として次世代へ受け継いでゆくことが使命です。

1%の稀少種
ヤクシカの価値

屋久島の多種多様な植物を食すヤクシカは「千草」と呼ばれている。やわらくフルティーで甘みを感じるほどのそのお肉は、高タンパク、鉄分豊富でありながら低カロリー、低脂肪のヘルシーさも併せ持つおいしくエネルギッシュな食材。屋久島と口永良部島のみに生息する野生のヤクシカは日本鹿の中でも僅か1%ほどの生息数。急峻な山々での捕獲は難易度も高く、食用として新鮮な個体だけを厳選しているため極めて稀少価値が高いのである。

ヤクシカを産業とするために
必要なこと

今後のビジョンとしてヤクシカを有害獣ではなく、屋久島の持続的な産業として活用するため、「地域資源として絶やさずバランスよく捕獲する」をミッションにYAKUSHIKAブランドマークを発足し、産地を明確にし、品質認定されたものを流通していきます。現在、「産地」「おいしさ」「安全」の保証がされていないものまで出回わり闇流通の鹿肉も存在します。地元の人にも、観光客にも、見極めれる安心の「ブランド印」が必要とみなし、制定するに至りました。 島の自然を護り、島の産業として、ヤクシカを大切に扱っていくことを目的としています。

余すことなく活用する特産品の開発

貴重なヤクシカ。食肉だけでなく、余る部位はペットフードや加工食品に、骨はスープに、
革は衣類や小物に、角は装飾品に、島内を中心に飲食店やアーティスト、
職人にも経済効果を発揮しています。ふるさと納税でも取り扱い、地域貢献にも役立っています。

ペットフードサイトを見る